[ Diagram ] 1994年中原本線ダイヤ改正

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5.1994年中原本線ダイヤ改正

(1)ダイヤ改正概要

 1992年の宮ヶ瀬線の中原延伸により中原本線の輸送量は減少したが,この結果,対中原地区の比率が低下し,変わりに多摩丘陵地区の比率が上昇した。
 多摩丘陵地区のうち,乗降客数の多いのは下田,新町,柚木の3駅であるが,新町には急行が停車しており,柚木も新町で緩急接続があることから輸送面で大きな問題はなかった。
 しかし,下田は急行通過であり,神保原で緩急接続があるものの,急行の輸送力に余裕があり,対中原速達性の比率が低下した現在にあっては,下田に急行を停車させ,より現状にあったダイヤにするのが妥当であった。そこで,1994年のダイヤ改正で急行を下田に停車させることとした。また,これに合わせ,成城〜新町間でダイヤパターンの修正を行った。

※ 1982年に南陽駅開業に伴うダイヤ改正を実施している。これに合わせ新町で緩急接続が行われるようになった。

(2)昼間時ダイヤ概要

・概要

 下りダイヤ

 急行の下田停車に伴い,神保原での緩急接続が廃止された。新町での緩急接続は1982年以降実施されており,今改正でも維持されたが,神保原での待避がなくなったことから成城〜新町間の各停の所要時間が短縮され,運用数を削減することができた。

 ところで,急行停車駅に下田が追加されたが,これにより品川〜中原間は下り列車で39分00秒となり,最盛期(1968〜1976年)に比べ4分10秒,所要時間が増大した。中原本線の輸送形態が変わったことの現れである。

・輸送状況

(つづく 予定)

 

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