[ Diagram ] 2008年 10月 1日 宮ヶ瀬線ダイヤ改正について

Diagram ↑

 

04.近年のダイヤ改正について

04-3.2008年10月 1日 宮ヶ瀬線ダイヤ改正

1.ダイヤ改正の概要

 宮ヶ瀬線のダイヤは,2001年のダイヤ改正以来,小規模な修正を除き,特に変更されていなかったが,座席定員制の「宮ヶ瀬ライナー」を朝ラッシュ時上りに4本,夕ラッシュ時下りに10本新設するため,2008年にダイヤ改正を実施した。また,これに伴い,一部列車の時刻を1〜2分程度変更した。
 主要部分が全く変わっていないこともあり,全体としては小規模なダイヤ改正である。
 

2.「宮ヶ瀬ライナー」導入の経緯

 中原急行では輸送効率を向上させるため,4扉ロングシートの通勤型車両を用いて効率的なサービスを提供していたが,生活レベルの向上,所得の増加,社会構造の変化,嗜好の多様化等からサービスの質的向上・多様化が求められるようになってきた。
 さらに,モータリゼーションの伸展・道路網の整備から,東京都市圏でも自動車との競合が拡大しており,競争力を強化する必要が生じていた
 
 これらに対処するため,2001年に宮ヶ瀬線の大規模なダイヤ改正を行い,輸送力増強,速達性の向上,ネットワークの強化などを行ったが,更にサービスの多様化,付加価値提供の一環として,座席指定制の特別列車を運転することとした。
 
 特別列車の運転にあたって,中原急行は郊外輸送を主目的とした路線であり,朝夕のラッシュ時には需要が見込めるものの,その他の時間帯は需要があまり見込めない。そこで,朝夕のラッシュ時のみ有料の座席指定制とするが,その他の時間帯は無料開放とし,サービスレベルの向上に充てることとした。

 
 また,この列車は基本的に日常の輸送に充当する列車であることから,サービスレベルは必要十分とし,潜在需要を喚起し,より多くの利用を促進するため,価格を抑え十分な座席供給数を確保することとした。
 
 列車組成については,既存の編成に1〜2両程度組み込むか,それとも専用編成にするか検討されたが,利便性,車両運用,運行経費などを比較検討した結果,専用編成による運転とした。

 運転にあたっては,高坂での半原方面,中原方面への分岐にどう対処するかが大きな課題となった。検討の結果,需要の多い時間帯に運転する列車は高坂で分割併合を実施,さらに需要の多い時間帯は続行,需要の少ない時間帯は小編成による運転とした。これに伴い,車両は5両編成で組成することとし,高需要時間帯はこれを2本連結した10両編成で運転することとした。

 当面は夕ラッシュ時は全時間帯,5両編成30分毎(高坂以遠各方面60分毎),朝ラッシュ時はピーク時の前後に10両編成での運転とし,7時台の列車は多摩センターで半原方面発,中原方面発の両列車を併合,9時台の列車は,乗務員数の制約,下り回送列車設定の都合(主に多摩セ又は高坂駅のホーム発着容量の都合)から各方面単独の10両編成とした。
 なお,これに伴う必要車両数は5両編成4本である。朝・夕ラッシュ時の運転設定はこの車両数の制約の面からも決定された。
 

参考 2000系500番台

2000系500番台

 

3.宮ヶ瀬ライナーの運転概要

 ・運転日   平日(月〜金。但し祝祭日を除く。)

 ・運転本数  下り10本  上り4本

 ・運転区間  新宿〜愛川・月峰十区

 ・使用車両  2000系(座席定員 5両編成時388人 10両編成時776人)

 ・乗車整理券料金  300円
  ※乗車には普通乗車券・定期乗車券等のほかに乗車整理券が必要。
    ただし下り列車は,多摩センター以西のみ乗車する場合に限り乗車整理券は不要。

 ・運転時刻  下表のとおり

m-liner-01.png (25328 バイト)
 ※下り列車は高坂で各方面への接続列車がある。また,田名で半原方面への接続列車がある。

 ・その他   上り列車は新宿駅でのみ下車することができる。

 

4.その他列車の変更点

 今回のダイヤ改正は,「宮ヶ瀬ライナー」の運転開始に伴うものであるため,宮ヶ瀬ライナー運転に伴う時刻変更を除けば,一般列車の変更点は特にない。

 

 

Diagram ↑